6-1.クリエイティブ産業と産業分類

クリエイティブ産業の定義とオブジェクト型横断組
工場 大きなテーマとしては、クリエイティブ産業の定義とオブジェクト型横断組織というのがあります。前回の議論で問題として取り上げられたのですが、経産省の産業分類を元に、クリエイティブ産業について分析されてたけれども、どうも矛盾があるという議論になりました。そして、そこを鋭くムラタさんに指摘して頂きました。ひょっとしたら、各省庁や部局の分類までおかしいのではないかという議論に発展しました。これは明治国家がとにかく日本産業を近代化するために、定量的に日本の産業を把握しないかんということで、工業統計から商業統計を始めて、100年、120年ですかね、工業、商業という分類は変わっていない。しかし、サービス産業というのが日本の中でものすごいウェイトを、大阪では7割ぐらいのウェイトですかね、占めているにもかかわらず、 産業文類の枠組は何もかわっていない。治時代の産業資本主義社会が始まった頃の産業分類で、見直しが必要であると同時にこのような枠組みでクリエイティブ産業を捉えると根本的に。 銀行の信用分類でも、デザイナーという職業分類は、プロボクサーと同じ扱いをされている。これは、プロボクサーというのは身一つでやっているからでしょう。例えばボクサーは脚を骨折したらもう、プロボクサーの人生終わりなんですね。そういった危険性のある人達が全てで、その人が亡くなってしまったら、その会社自体は終わりである。という信用分類に実はなっている。ですから、GKのような組織として運営している会社であっても、信用性が無い。我々デザイン業界が銀行に信用される業界にならなければならない。

現実的にアクション出来る仕組み
工場 大真面目に関西創造型メガロポリス構想を考えると、産業構造や省庁のあり方を根本的に考え直す必要がありますが、今から産業構造を考え直すとか、省庁変えろとか言っても現実的ではない。そんなことは橋下さんにまかせて、ここでは流れを作る現実的なタスクフォース型のアクションプランの提案になっています。その結果がモデルになって、次の世代を動かしていくのではないでしょうか。

Copyright(c)2013 Kansai Bunmei Club All Rights Reserved.