7-1.大阪のデザイン環境

大阪市立デザイン教育研究所の存続運動  
今、大阪市立デザイン教育研究所を廃止するという動きが大阪で起きています。大阪には市立の工芸高校というのがあるんですが、これは何と、バウハウスの4年後に創立されているのです。その上の二年制の公立専門学校の位置付けで大阪市立デザイン教育研究所が造られたのですが、正にクリエイティブ産業に対して貢献しようとして構築された学校なのです。この学校が予算削減の対象として廃止されようとしています。この存続運動をしている方がいらっしゃいます。彼はこのデザイン教育研究所の卒業生なのですが、現在、スカイプで繋がっていますので、メッセージをお願いします。

 初めまして。大阪市立デザイン教育研究所の卒業生ですが、今、母校が廃校の危機にあるという事で、「新入生の募集停止」の撤回を求めて運動をしています。
工場 願書出願を一ヶ月後に控えた6月12日に突然、募集停止の発表が教育委員会からあったのです。これは非常に、急な事で 工芸高校や他の高校生たちは、非常に困惑しております。デ研がなくなったら別のところに行けばいいじゃないかとおっしゃられる方もおられますが、そういうわけにはいかずほかの専門学校は入学すると基礎から学ぶ専門学校がほとんどで、結局高校でデザインを学んだ子たちからすると同じ事の繰り返しになってしまって卒業する時にはほとんど勉強になっていないというのが実情なのです。ではそのデ研を比べると他の美大の3年生4年生と同じレベルの授業をしていると認識いただきたいと思います。 6月12日に募集停止にするという話が出て6月18日に大阪市に行きまして議員さんたちや記者会見を開きましてデ研の存在意義などをプレゼンテーションしてきました。実際に今お話しした説明をしたり卒業生がこれだけ活躍している人がいるんですよというような提示をしますと、やはり議員さんたちの反応も良く色んな人たちが味方になっていただいているという状況です。21日に募集停止の撤回する陳述書を提出しそれに再検討するという返答をいただきました。明日その結論が出るという状況です。卒業生代表として今の高校生たちの進路を守ってあげたいと切に願っております。どうかご協力いただければと思います。よろしくお願いいたします。 ありがとうございました。 今、韓参加ら申し入れの話がありましたけれども皆さんのお手元に申し入れ書というのがあるかと思いますので、デ研の存続もしくは、発展的に伸ばしていくようなご意見を頂戴したいと考えております。

情報拠点としてのグランフロント
工場  大阪にも、今日、お集まりいただいた此処、グランフロントの様にクリエイティブな情報拠点が出来ました。ここで市民向けのプログラム、例えば市民が高い意識を持っているであろうインテリア講座など設けてはどうかと思います。それは、肩肘を張ったようなものではなく、買い物のついでに主婦が気軽に参加できるような参加できるようなストーリーを描かないといけないと思います。レクチャーであり、ワークショップでもある様な形で、グランフロント全体の企業も巻き込んで、更には色んなデザイン団体さんが一丸となって一つの流れができたら面白いなと思ってるんです。 そこにデザイナーというプロフェッショナルが関わって現場を作るというのがここのおもしろさなんですよね。

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