5-7.関西の文化的リソースを観光・輸出資源化

戦略目標
文化的価値構造を収益装置に
伝統文化の現代化
非伝統的文化の育成
文化の商品化産業化

 これ迄、文化や芸術はお金にならない という風潮が有りますが、それは文化や 芸術を経済活動として捉えられていなか っただけであり、経済活動の手段として 捉え、その構造を再構築すれば高い収益 力を持つ可能性があります。
 伝統工芸や伝統芸能にしても現代生 活の中で評価される価値構造にを再構 築することで高い利潤を生むことが出来 ます。
 またサブカルチャーとして生まれてき た文化的リソースも意図的に都市の中で 育み、投資により莫大な利潤を生む構造 を持つ様になる。日本には、サブカルチャ ーとして生まれポップカルチャーに成長 してきた、漫画、アニメ、フィギア、コスプ レ、コミックアートとその宝庫である。こ れらのリソースを産業として育成するこ とで膨大な利潤を生む可能性を持って いるが、未だその構造は労働集約型のス タイルでクリエイターのタレントを売る構 造になっていない。
 製品も技術力が有っても差異は生ま れない。その技術がどのような価値観や 美意識で活用されているかが大事で、す なわち利潤を生むことの出来る差異を生 むことが出来るのは、価値観や美意識等 の文化力である。

目標達成する為の課題
工場 (1)文化的非関税障壁と収益装置
(2)伝統文化を商品化
  2-1.古典芸能現代化
  2-2.祭り・行事の連携と観光資源化
  2-3.伝統工芸の産業化
(3)関西の文化リソースを集積し都市ブランド化・観光資源化・
  商品化
  3-1.京都奈良を伝統文化と暮らしの街
  3-2.神戸をポップファッション発信基地
  3-3.中之島をハイカルチャーの集積地にし、観光資源化
  3-4.難波・阿倍野をポップカルチャー(大衆演劇とお笑い)の街
  3-5.咲洲地域にサブカルチャーのメッカを創る。

課題解決の為の策
工場 (1)日本の価値観・価値基準を戦略的に輸出/世界から
  リスペクトされている価値(美意識/住まい方/
  ライフスタイル)を戦略的に商品ブランド化し輸出
 (商品だけでなくライフスタイルを輸出)
(2)日本の食品や食文化に関する認定制度を創りその中心
  は関西都市に置き年に1度その審査を関西都市で
  行う。
 (関西都市が食の価値構造のトップに立つ様戦略的に
  その価値構造を構築する。ー日本酒アワードを灘・伏見/海外レストランのすし認定/
  おにぎり、粉もん等の認定制度)
(3)古典芸能を現代のネットワークメディアやITC技術で配信し商品化し海外のファンを開拓
 (文楽・上方歌舞伎・等の視覚芸能をネットワークメディア配信)
(4)関西圏の伝統的祭りや行事を戦略的に観光資源化する。
 4-1.祭り行事の年間スケジュール・マップを作成し観光プログラムを作成。
 4-2.また新しいイベントも、各自治体や、団体がバラバラに行っていたイベントを
   戦略的に連動してビックイベントに育てると同時に観光資源化。
(5)伝統工芸の職人とデザイナーのコラボレーションにより、商品の現代化、ブランド化、
  製造方法の革新を狙い商品開発プロジェクト推進・支援
(6)京都や奈良の神社仏閣観光だけでなく、現在の生活文化や、暮らしぶりを新しい商品や
  住生活文化を資源化、商品化し憧れの街/世界的都市ブランドにする。
 (新京町屋生活、なら暮らしのブランド等)
(7)ファッションデザイナー・ブランドや企業ブランドだけでなく神戸をファッション発信の
  拠点として、都市ブランドに育て現代のポップファッションブランドの集積地にする。
(8)中之島を現代芸術の集積地(High Culture Zone)ゾーンにモダンアート/モダンデザイ
  ン/東洋芸術/日本芸術コンサートホール/等のミュージアムホールを集積
(9)灘波・阿倍野地域に小劇場/ライブハウス/大衆演劇劇場を誘致し、演劇と
  食文化のBroadwayに育てる。
(10)梅田から灘波の間を関西ブランドのショーケース・ストリートに育て、
  (大阪の5番街)世界に関西ブランドを発信するショーケース/クリエイターの
  デビューステージにする
(11)咲洲・夢洲地域にサブカルチャーのメッカに育てる。
  11-1.「コミックマーケット」「コミコン・インターナショナル」
     「SUPER COMIC CITY」等をインテック大阪やATCに誘致
  11-2.コミックアートミュージアムの誘致
  11-3.ATCにコミックアートインキュベートセンターの設置やゲーム、
     コミック関連企業のR&Dを誘致する。

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