5-5.クリエイターの能力強化(世界水準のタレント化)とクリエイティブビジネスを支援
戦略目標
才能発掘(talent)
起業支援(enterprise)
制作拠点支援(property)
創造手法の開発(method)
世界水準のクリエイティブ企業とクリエイティブビジネスの育成
デザインや商品開発メソッドや開発技術力の蓄積は高くその質も高い。しかしながら、それ等の開発力の活用ノウハウとその能力を資源としてビジネス化が出来ていないという議論が、今回の文明倶楽部にも話題に何回も出てきました。そしてデザイナーやクリエイターのビジネススキルの低さが課題であると指摘されている。
こらは、産業資本主義社会において、常に他産業をクライアントとして、受注ビジネスに甘んじてきたためでクリエイティブ産業としてのビジネスモデルが確立されていない為だろう。今クリエイターやデザイナーに必要なスキルは、優れたデザイン力やアイデアを事業化する為のビジネススキル(アカウンティング ファイナンス、マーケティング、事業戦略、クリティカルシンキング、組織マネージメント、ビジネスプランニング)であろう。
また、クリエイターやデザイナーとしてインターナショナルに通用するレベルに達しているかということも問われている。日本のデザイン事務所のスタッフのナショナリティはほとんど日本人であることもグローバル化していないことの現れであ
る。
そしてスキル教育支援だけでなく起業する為の支援やビジネスインフラの支援を総合的にする必要がある。
目標達成する為の課題
世界水準のクリエイターを育成
(1)これ迄蓄積してきたクリエイティブメソッドの洗練と
新しいメソッド研究
(2)世界中からクリエイターを集める。
(3)クリエイターの経営能力、経営手法
(ビジネススキル)の向上
(4)クリエイティビティの商品出来るビジネスマインド
の醸成
(5)クリエイティブビジネスのインキュベート
(6)クリエイティブビジネスと資金
(7)クリエイティブ産業の経営ノウハウの蓄積
(8)アイディアを持ったプロデューサークリエイターが世界に発信する場
(9)公共事業にクリエイターを参加させ企業支援
(10)発表の場としてメディアを活用
課題解決の為の策
(1)クリエイティブ産業を支えるメソッド開発と研究開発支援
(2)世界中からクリエイターが集まる都市(クリエイターズ特区)
(3)関西圏のクリエイティブ教育関連大学留学生の積極的雇用政策
(4)外国人デザインインターンシップ事業
(5)インターナショナルなクリエイティブ産業や海外企業の研究
開発部門やデザイン部門を誘致
(6)クリエイターのビジネスメソッド(アカウンティングファイナン
ス 、マーケティング、事業戦略、クリティカルシンキング、
組織マネージメント、ビジネスプランニング)等の研修教育。
(7)クリエイティブ事業起業支援組織を設置基本的な会計ツール、
ビジネスキット、各種資料、各種テンプレート、他の支援組織案内、ビジネス関連の
専門家が選定したアドバイザーによるアドバイスセッションを設定
(8)クリエイティブ産業輸出進勧告グループ官民が一体と成って海外展開を後押し。
分野(商品デザイン、インテリア、コミック)毎に海外展開戦略を立案し展開
(9)クリエイティブビジネス、産業を支援するクラウドファンディングサービスを
第三セクターで運営
(10)コンテンツアーカイブス(バンキング)システムITCで作品をバンキング、
使用権販売システム
(11)社団法人や民間団体の活動(イベント/コンペティション/展示/フォーラム)の
積極的支援と戦略的連携の為のコーディネート
(12)パブリックデプロマシー戦略会議
(13)行政公共事業に関西圏のクリエイターをパイロット事業に参画させる。
(14)関西圏放送メディアの活用(クリエイティブイベントの取材要請/ニュース戦略)
(15)ITCメディアの積極的活用大阪クリエイティブ産業サイトと情報の一元発信/あらゆる
クリエイティブ団体との連携