5-2.関西創造型メガロポリス構想

戦略目標
工場世界との差異都市間の差異差異こそ価値を生むこの差異の連携は高いポテンシャルを生む日本はガラパゴスと揶揄されるほど特異な文化とアイデンティティを持つ国家である。時にはサミエル・P・ハティントンの様に日本文明論を唱えるほど特異性に富んでいる。このことはグローバル化に遅れる原因の様に言われているが、今回の文明倶楽部の議論の中ではこの特異性や、日本独自の価値観やくらし方の良さを見直し、自信を持って海外に発信、輸出すべきだと言う意見が多かった。
 このことは自らをいたずらに変えることではなく、その独自性を世界に展開して行くことが真にグローバル化することではないかという議論で有った。
 さてそのような視点で関西を見直すと日本文化のルーツでありながら、個性的に醸成された独自の気質や文化が各都市毎に洗練されて息づいている。
 このような都市群は世界的に見ても極めて珍しく、この特性を生かしながら関西都市群が連帯することでポスト産業資本主義時代の創造型メガロポリスとして発展する可能性を内包している。
 各都市の個性と差異こそ大きな可能性でありであり、高い文化性と高度な技術蓄積を持しながらこの差異を持つ都市が連帯したときのポテンシャルは図り知れない。

目標達成する為の課題
(1)関西都市群の連帯システム
(2)関西固有のリソースを垂直統合し、関西にしか創れない製品や産業を興し、関西の代表的
  ブランドに育成。
  日本の文化的価値観をブランド化し世界に発信現代生活文化と歴史的文化の観光都市群と
  して関西都市文化を世界に発信する。
(3)中小製造業をクリエイティブ産業に再構築
(4)各都市のアイデンティティを洗練しそれぞれが際立った都市に育てる。
(5)世界中から優秀なクリエイターを集積する。
  世界中のクリエータが関西圏に集まりクリエイター集積国際都市に
(6)関西ブランドを世界に発信
  情報発信メディアとステージ(発信装置の構築)

課題解決の為の策
工場 (1)各都市の代表者で関西ブランド戦略委員会を設置
(2)特徴ある関西固有の技術や人的リソースが交流出来る
  ゲートウエイ機能とハブ機能を持った交流サロンを
  設置(グランフロント大阪)
(3)関西の地域ごとに分散している技術・人的リソースの
  把握し集約強化を図る為の、関西リソースマップ作成
(4)ITCによる関西圏共有の商談・発表システムを設置
(5)各都市にショーケース(展示)ストリート設ける。御堂筋は関西ブランドのショーケース
  と位置づける。
(6)経営者向けにポスト産業資本主義社会の為の商品開発の為の研修・講座・ワークショップ
  の推進
(7)マザーモデル(アーキュタイプ)商品開発拠点とマザー工場の集積地を設定して、誘導、
  誘致
(8)各都市ごとに、アイデンティティ研究とブランド戦略企画カウンシルを設置
  1.Amusement City Osaka エンターテイメント/サブカルチャー/商品研究開発都市
  2.Cultural Capital City 京都は伝統文化商品/先端商品開発/文化遺産観光都市
  3.Fashion City 神戸はファッションを中心とした新しい生活文化の発信基地
  4.Oldest Capital City 奈良はいにしえの文化と自然との調和を発信
  (暮らしの中の奈良ブランド)
(9)それぞれの地域目標に合ったクリエイターを集積させる為の住居及び制作拠点を整備
(10)クリエイティブに関するコンペティション、フォーラムイベント、を関西に集める。
(11)関西圏在住のクリエイターに発表・発信ステージを創る。

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