5-3.関西創造型メガロポリスをアジアのクリエイティブハブに
戦略目標
アジアのクリエイティブハブに名乗りを上げているアジアの都市は、東京を始めとして北京、上海、香港、台北、シンガポール、ソウルが上げられる。中国はデザインは次世代の資源と位置付け、精華大学を中心に展開し、アウディは北京市でアジア研究開発センターを立ち上げる、上海は世界の企業の開発部門
が集積しつつ有る。
香港は英国のクリエイティブ産業施策をモデルとして、深圳の工場地帯の開発拠として着々とアジアのクリエイティブハブとしての力をつけている。香港特別行政区政府の支援をうけ設立した香港デザインセンター(HKDC)は、香港をアジアのデザイン拠点として確立することを目的としている。台北は、世界 デザイン会議(2011年)が開催されたが、この会議は世界3 大デザ
イン組織(Icsid、Icograda、IFI)から成るIDA(国際 デザイン連盟)が設立後に初めて開催する国際的なデザイ ン会議である。パリやメルボルンなど19都市の候補地を抑 えて、この第一回開催地に台湾が選ばれたことは、国 際的に台湾デザインの国際評価が高いことが解る。
シンガポールは国内外の起業家支援があり、デザイン(Design for Entreprise)にも国は大きな支援を出している。シンガポール国外からのデザイン業界のアプローチも少なくはない。IDEO社はシンガポールに拠点を持ち、独自のイノベーション創出のワークショップ等を導入する等、同業の国際デザインファームもすでにシンガポールの拠点作りは始まっている。
ソウルは衆知の様に2010年世界デザイン首都宣言をし、デザイン施策は韓国の文化産業施策と共に国家戦略として協力に推進していて既に日本を凌駕している。
目標達成する為の課題
(1)アジアのコンペチター都市と比較して関西創造型メガ
ロポリスの優位点、日本の優位点を磨き独自性を出す
(2)アジアのコンペチター都市と比較して関西創造型メガ
ロポリスの弱点を補い国際的都市群にする
(3)関西創造型メガロポリスのパブリック・デプロマシー
戦略
課題解決の為の策
(1)大阪・京都・神戸に加えた他の都市のアイデンティティをより
際立たせながら地域ブランド戦略を立案
(2)推進する各都市ごとに、民間の有識者で成り立つ戦略推進案委
員会を立ち上げ、その連合組織を創る。
(3)食に関するカンファレンスを設立し本部を置き認定制度や
コンペティションショーを行い世界に発信
世界たこやき協会
世界京料理協議会
世界寿司認定機構
世界お好み焼き普及協会
(4)関西圏の製造企業を世界で注目されるクリエティブ企業に育てる。
(5)都市ごとにクリエイターを集積させる為の住居及び制作拠点を整備しクリエイターを世界
/アジアから様々なナショナリティを持ったクリエイターを集積
(6)日本のイベントやフェスティバルに限らず国際的なクリエイティブなイベントを誘致し、
アジア各国に情報発信する。
(7)アジアクリエイティブビジネスカンファレンスを設立し関西都市(大阪・京都・神戸)に
本部を置く。
アジアデザイン協会 世界漫画協会
アジアファッションデザイナー協会 etc
(8)グランフロント大阪に国際交流拠点を創る。
(9)各都市は他の関係機関と連携して関西で開催されるクリエイティブなフェスティバルやイ
ベントを支援し、イベント主宰団体と連携して、国際的なレベルに上げる。
(10)また国際的なイベントを誘致する。
EX.ICSID(国際デザイン会議)IDA(国際 デザイン連盟国際デザイン会議)を
大阪で開く。
(11)海外で高く評価されている日本のエンターテーメントやクリエイティブ産業やクリエイ
ターを関西に集め世界に発信する。
(歌舞伎、文楽、アニメ、コミックアート、)
EX.大阪コンベンションセンターで世界規模のコミケ( コミックマーケット)を開く。
(韓国.中国、台湾からも招聘)
(12)都市行政にパブリック・デプロマシー戦略推進部局をつくり、関西のクリエイティブ
産業をアジア各国に営業