7-4.デザインセンター

デザインセンターの役割
 今、おっしゃっていただいた様にですね、そういう弁理士、弁護士の方、とクリエーターと言うのはいままで、ものすごい遠い関係にあったんだけど今、みなさんがたに、クリエイティビティを資産化していこういう動きがあります。そして、そこでほんとに価値のあるものだったら、小松さん所のファンドでちゃんと資金を集める事も可能だと。そういう流れが今やっとできあがって来たと言えます。
工場 これは誰かが仕掛けたのではなくて、もともとでき上がってきた社会がある中でクリエイティブ産業っていうのを考えて行くベースになってきたんじゃないかな。それでいままでとやっぱり、昔の資本の流れと全然違う流れと言うのが見えてきたというのはものすごく大きな事じゃないかなと私は感じてるんですね。 で、そういう意味で一つの流れができてた、それでそれに対してこれに対して、ちょっと厳しい言い方になるんですけども大阪デザインセンターさんとか大阪府のデザインセンターさんとかいうのがそれからさっき言っていたデザインの団体、デザインの団体もインテリアとかグラフィックとかプロダクトとか言って細かく分かれていて一つの流れになってない。そして次のテーマとしてはこのあたりをどうしたらいいのだろうという議論もしていきたいんです。そのあたりで、なにか一言お願いしたいんですけども。 ビジネスモデルの話なんですけどもいま大事な事は競争に打ち勝つにどう、協力できるか、その協力の仕方そのものにビジネスモデルがあるというか、デザイナーは、僕も偏見があるけどもあまり協力とかですね、共同作業っていうのはあんまり得意じゃない。むしろ自分の個性を発揮してちょっと違うという事をどんどんやっていくって考え方があってあまり協力し合ってビジネスをやってかちえたものをどのように配分するかっていう仕組みとかがあんまりない。もう少し言えば、リスクを抱えるという形になってない、企画があってリスクはどこかが抱えてやっていく構図じゃないかと思うんですよ。 話が長くなりますけど3.11を見てますと自衛隊とか来て、国や行政とかが入る前に一番頑張ったのは地場の人よね。協力し合って何かの問題を解決したっていうのは。だからそこの地場の人が絆になってこれは継続するいちばん基本になるビジネスですよ。お金だけだったら途切れて終っちゃうんじゃないのか。もっと協力しあって行くというビジネスモデルこういうものが必要だとおもうんですよ。なぜこういう事をいうかというと一つはデザインの大きな歴史の中でインハウスからフリーランスデザイナーへシフトしてきたでしょ今。今まではインハウスがいてて、井戸の深堀みたいな話ですよね。次の井戸掘らないというか。 今までのデザインと言うのは工業デザインよりというか、そうだけど、実際面ではクリエイティブ産業と言うのはどれくらいの世界なのかと言ったときに弁護士もそうですよね、知的な事を考える人々なので、それで僕はいま特に私ごとであれですが、僕はデザインじゃなくてエンターテインメントの方向に行ってるんですよ。 まったくデザイン外れちゃったエンターテインメントの領域の中でそこにデザインと言う資源を放り込むというビジネスモデルを一生懸命頑張ってる。だからけっこうデザインっていままでの発想法とか条件設定のフローとかとちょっとちがうんで、それで戸惑いとかありまして、限界とかも感じてるという事が現実である。

デザインセンターの今後
 デザインセンターでGマーク50周年やってきまして三年前に駄目にしたんですよ。バットデザインがないから。いってしまえばみなグッドデザインですよ。だから意味がない。産デ自身が全国でやればいいわけで、地場産業の大阪はどうもですね。言い方換えれば政治に負けたのかもしれない。物の評価ばっかりしているデザイン振興に限界が来たわけですよ。モノとサービスをひっつけるとか、と言うような事になってきたときにデザイン思考の繁栄と言うのはもう少し広げて行かないと、いわゆるコンテンツビジネスと言うのかな。
融合するような事とかそういう事が頻繁におこなわれるような、やっぱり場がいるんですよ。場とシステムがいると思う。デザインというのはプロダクトと言って目に見えずさわれるもの、これがプロダクトです。目に見えて触れないものが儲かっているんだけど、ゲームなんかそうですよね。
もうひとう見えなくて触る事のできないものがあると思うんだけどこれがしくみと言うかシステムだったとおもうんだけど、こいつをうまくつくっていくというか、これをぜひデザインセンターでやりたいと思っているんですね。デザインセンターは今GマークやめたからといってGマーク諦めてるわけじゃないんです。実はデザイナーがGと決める事をあきらめたんです。
工場 この構図は、どこからやっていくかと言うのは考え方としてわかるんだけど実態はなかなか難しい。これは事業で事業化して何らかの益がでていくまでやらないと非常に難しいという問題があります。もひとつは人間の、人のGに変えて行くって話です。もののGじゃなくてデザイナーがGになってほしい、Gマークになってほしいと考えてるわけです。有名なデザイナー。これだけ多様化してくると誰がしたか?だれが責任持ったか?っていう事が大事だっていう事になってくれば、当然Gマークっていうのは物のGマークがあるけど、人のGマークを作ればその人はもっと素晴らしい社会貢献をしていくだろうという方向です。



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