1-0.概要

モノの消費と情報としてのデザイン recycle
話題提供:私達が日常的に消費しているもの、例えば、容器としてのアルミ缶やペットボトルの素材であるAlやPE が、完全にリサイクル出来たとするならば、容器の価値として私達は何を消費していることになるのでしょう?

クリエイティブ産業
英国政府は、クリエイティブ産業を最重要産業の一つと位置付けています。クリエイティブ産業は英国GDP(1 兆3,848 億2,300 万英ポンド)の8.2%をしめ、180万人の雇用を生み出し、金融サービスに匹敵する経済価値を生んでいます(駐日英国大使館発行PSARK Vol.15 より)。クリエイティブ産業には、広告、建築、美術、骨董、工芸、デザイン、ファッション、映画、ビデオ、コンピュータゲーム、ソフトウエアー、音楽、舞台芸術、などが挙げられます。例えばアップル社は、ソフトウエアー、ネットワーク、デザインは持っていても、生産工場を持たないクリエイティブ産業の集合体と考えられるのではないでしょうか?

成長の限界/ローマ倶楽部
romeclub
このまま今の消費社会を続けていくとどうなるのでしょうか?1972 年のローマ倶楽部の成長の限界を読み直して、人類は本当に成長の限界を迎えつつあるのではないでしょうか。エネルギーや食料に限らず、生き方や価値感の変革を行う必要があるのではないでしょうか。

価値構造の変換
モダニズムからポストモダンへ(構造主義からポスト構造主義へ)
1973 年の世界デザイン会議 京都で、ジャン・ボードリアール氏がモダンデザインへの警告
産業資本主義社会からポスト産業資本主義へ
有形資産から知識資産へ
労働集約型産業から知識集約型産業へ
物質価値から情報価値へ
普遍的価値と差異

文明の転換期?
クリエイティビティにおいて、理性と感性が分離したままで良いのでしょうか?
近代が始まるまでは、芸術(感性)と技術(理性)は分離していませんでした。
デザインの世界において、この二つの分野は分離されていません。
モノの価値は不合理の塊かもしれません。
近代以前の思想に戻って、もう一度近代を反省してみましょう。

議論参加者
・コーディネーター
01-3奥田充一   (プロダクト&UI デザイナー)
・パネラー
近藤裕人   (住まい創りパートナーズ) 
藤本英子   (京都市立芸術大学)
渡辺隆史   (株式会社ヤラカス舘)
米澤俵介   (株式会社堀場製作所)
野村伸介   (株式会社GK 京都)
久木一直   (大手前大学 教授)
楠山和人   (大手前大学 教授)
三宅喜之   (パナソニック株式会社)
飯田吉秋   (有限会社ICI デザイン研究所)
上杉咲気   (YKK ファスニングプロダクツ販売)
山田悦央   (株式会社ピクトデザイン事務所)
堀川治人   (HANDS PROJECT)
吉岡康正   (有限会社パッソ)
中島真範   (ナカシマデザイン事務所)
谷口靖    (アイディアルデザイン)
羽原清明   (ビー・イー・テクノロジー株式会社)
岡田英志   (HUMAN universal design office)

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