5-1.クリエイティブ産業の定義とオブジェクト型横断組織
戦略目標
クリエイティブ産業は、これ迄の産業区分では分類出来ない国の省庁や部局はこれ迄の産業区分が基になっている。
これ迄の組織では、クリエイティブ産業は育成出来ない。
クリエイティブ産業の定義・戦略クリエイティブ産業は、日本国民の高い文化性、創造性、技術力、才能に基づくもので、これらの能力により、情報価値(知的財産)を創出し富と雇用を創出する産業である。
クリエイティブ産業戦略とは情報価値を戦略的に操作し、その情報価値を表現メディア(製品、情報メディア、観光資源)を媒介として商品化し世界に発信することで次世代の産業構造において優位に立うとする企てである。
情報価値を生む産業は、これ迄の産業区分で言うと、デザイン、エンターテイメント、文化、サブカルチャー、サービス、スポーツ、観光等の体験価値を生む産業をいう。そして商品もその用品を所有する時代からその商品をしようする体験価値が重要となっている。
すなわち、クリエイティブ産業はこれ迄の産業区分の枠に収まらないことから多くの課題がある。
目標達成する為の課題
(1)これまでの産業区分を超えた枠組みで総合的・包括的
な取り組みが必要。
省庁や部局を超えた横断組織を創りクリエイティブ産
業はこれ迄の産業区分にとらわれることなく、これ迄
の枠組みを超えた議論や戦略が必要である。
(2)これまでの産業で培われたメソッドやリソースをクリ
エイティブ産業としてどのように再構築するか。
製造業のクリエイティブ産業化の一つのモデルはアップルである。
水平分業化した製造業ではMade in Japanの時代は終わった。
(3)日本の価値基準(住まい方・美意識・技能)を戦略的にブランド化する 。
諸外国で創られた価値基準や規格を守るのではなく、自らか世界の価値基準を創るアクシ
ョンを起こし、その基準を世界に展開し、市場リードする。
課題解決の為の策
(1)クリエイティブ関西タスクフォース
(部局を超えた公団的政策組織)の設置
1.クリエイティブ輸出推進グループ
2.産業デザイン活用推進グループ
3.芸術/芸能/サブカルチャーの国際化推進グループ
(2)クリエイティブ産業をクラスター化し関西圏特有の
クラスターを支援
(3)民間のクリエイティブ産業関連グループと行政が連携して
推進する。
(民間の自主的団体活動を活性化する)
(4)才能、タレントの発掘育成
(5)独自技術を持つクリエイティビティの高い企業を発掘し支援する。
(6)クリエイティブ産業を支える能力育成を選定
(7)パイロット企業の育成/クリエイティブ産業の理解
(8)クリエイティブ情報発信グループ
1.情報発信事業
2.ショウケース(展示)事業
(9)クラスターごとに価値基準作りを行い、その価値基準に基づいた規格と認定システムを
創る。
1.技術的に圧倒的に強い分野ではデファクトスタンダード化戦略
2.価値観等の文化的な基準は産業的に強くする視点で戦略的に規格化したり、
基準をつくる。
3.商品レベルではライフスタイルや、美意識を戦略的に普及させ、その発信地は関西都市
(地域ブランド化)