6-2.関西の多様性

関西文化の多様性
工場前に、関西をもう一度、見直して見ようやという議論が有りました。関西は、ものすごい特異な地域。京都と大阪と神戸と奈良と和歌山と滋賀とは全然違う風土と文化を持ってる。しかも、なのに、関西とか近畿とか言うとことで共通の風土も文化も持っている。なのに本当に統合できるのだろうか?  都市ブランドといったときには、大阪よりも京都では。特にグローバル視点では京都ではないか。京都の企業、京都という街は、お金持ちとか、組織が大きいとか、いわゆる大会社だからと言って、上座に座れるという社会ではない。格とか、それは単に古ければ良いというわけではないでしょうけども、その場における格が上の人が上座に座るんで在って、大企業になろうが、金持ちであろうが、上座に座れない。  そういった事が、今の日本の企業に、重要ではないのかなあという思いがある。 関東では、東京を中心として、衛星都市が有りその文化圏から外れると田舎であるという構図になっている。一方関西は、大阪は大阪、京都は京都、神戸は神戸という風にそれぞれの都市文化があり、たがいに否定し合っているが、何となく関西文化、上方文化というまとまりが有る。日本は極めて特異な文化を形成している。  日本はガラパゴスと揶揄されるほど、特異な文化と倫理を持つ国家である。時にはサミエル・P・ハティントンの様に日本文明論、もう文化ではなくって日本文明という言い方をする。要は、西洋の文化論では分類できない、文明として扱わないといけないぐらい、特異な文化や文明を持っている。このことは、実はすごい大事なことでは無いか。 ポスト産業主義社会の価値って言うのは、差異が価値を生むという考え方があったかが、日本の文化の起源である関西はそれだけの大きな差異という資産を持っていると言って良い。    そして、それ等の独自性と特異な文化性生かした産業こそクリエイティブ産業では無いか? 自分達のアイデンティティーを洗練する事が、産業の糧になるのではないかという視点で、議論を進めて行きたいと思ってます。  アジアで日本のデザインって、もしくは日本の都市って、ハブ能力を持ってるのか、ということについて、ちょっと多分脅威とか感じてられると思うので、お話いただけたらなと思います。  GKは東京でスタートしましたけど、次の事務所を東京の次に京都に作った。その次に広島に作った。国内三社しかない。それはなぜかと言うと、インターナショナルな視点で年の知名度は、知名度は、東京、京都、広島なんす。世界に対しての都市ブランドは。都市の規模では無い。  アジアのコンペチター都市と比較を見ると、大阪は都市ランキングが思いのほか高い、住みやすさランキングが東京よりも高いんです。暮らしやすいんだろうと思うんですけども、でも、本当の都市の実力って言うと15位まで落ちるんですよ。  細かく見ていくと、何が足りないかというと、文化交流。産業力もそこそこ高いが、一方、京都で見ると文化交流が結構高いけど、産業力とか全体のポテンシャルが低い。関西は、一都市で見ると一長一短が有るけれど、それぞれの特徴を総合し、その役割をうまく活用すると高いポテンシャルを持っている。 アジアのハブ都市になる可能性のある都市って言うのが、こういうふうに書かれてます。東京、北京、上海、香港、台北、シンガポール、ソウル。  それぞれに、弱点も強さもあるんですけど、今、関西で一番強いのは色んな文化性が混在しているって言うのが一番強い

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