7-7.関西メガロポリス構想

この流れを関西全体に
 いま、国も地方行政もそのクリエイティブ産業を作ろういう方にものすごくシフトされているんですね、その中で、クリエイティブ産業としての在り方っていうのはもう少し議論していかなきゃいけない課題が出て来た。今日の議論の中で浮き彫りになったのは色んな枠組みを取っ払って行こうよ。この枠組みっていうのはデザインの枠組みもそうだし、クリエーターとリーガル関係の間にも垣根があった、それも取っ払おう。そこに確かに新しい産業の芽が見えてきたら、ファンドもちゃんとついてくるというような流れなんですけど、今実は、というより関西と言う名前をつけているのは大阪にこだわらないで関西圏でやろうよと言う話をしてるんですよね。例えば、京都市の方、京都府の方とか、兵庫県の方、神戸市の方とかいうのも一緒に議論していきたいなと思う訳ですよね。 ああ、ちょうどいいや、兵庫県もはいってもらいたいし、京都も入ってもらいたいし奈良はどうでもいいかなっていったら怒られるかもわからないけども。色んな、多分、滋賀県も色んなクリエイティブ産業云々って支援してるんですよね、これは近経局の力とか、経産局の力とかが動いているし、アベノミクスで予算入っているから。例えば京都の府、市をここへ引っ張り込もう、兵庫県の県、市を引っ張り込もうとしたらなんか策ありませんか? 京都って大学はいっぱいあるわけですよね、いっぱいあって大学の街なんですけどそこでやっぱり一個の産業というキャパシティの問題がありますから、そこの繋がりってのがいまそうやって難しいのかなって思いますよね。伝統産業みたいになっていると、なかなか繋がりませんし、我々も交通局さんとか連携して大学生をバックアップしてますけどやっぱり京都っていうのは難しいですね。良くも悪くも日本の中心、世界の中心と思っていますから。 「天皇さんは東京に貸してるけど、いつ帰ってきはんねん。」といまだに信じてますから。半分冗談やけど、半分本気ですからね。なかなかそのデザインをってなると老舗のひとからしたらそんなん分かってるわって事にもなりますし。いかに顔を立てつつ持ってくるいかっていう事が京都はむずかしいとおもうんですけどね。

関西におけるDスクールの動き
 でも、この表をみてください。Dスクールを真面目にやってるの九州以外、東京関東圏以外、京都だけですよ。大阪も神戸もやってない。 京大がDスクールをやりはじめようとしてますけどなんか建築だけがやってるだけのような気がするし、ホントは人文とか機械工学とかはいってDスクールをやってる気がもうちょっと伝わってこないですね。
工場 工繊にしてもそもそも工学系ですから人文系のスタッフってそうじゃないですから。 看板はあがってますけどどういう意味でDスクールやってくれるのかなって。期待してるんですけども、僕自身は京都に。 神戸大学はDスクールってやってないですか? いや、話は聞かないですね。私が知らないだけかもしれませんけど。京大の話はよく聞きますね。すごい苦労して作ったよという事を他の先生がたから聞いてますので。 あんまり批判的な事もきくと・・・作った先生がたからしたらものすごい事をしたんだと。実は先週の土曜日5月5日に阪大でイノベーションプログラムとしてDスクールの講座みたいなのをやったらしいんですね。そうやってみるとやっぱり東京やなって感じがちょっとするんですよ。こういう事、Dスクールがいいどうのこうのじゃなくって、人文とかそれから政治経済工学にデザイン思考をとり入れるってのがこの方向性で、っていうのが関西にあってもいいのかな。そういう意味で、京都は僕は単純にこの数字みて進んでいるなと思いましたね。

関西メガロポリス構想
 関西メガロポリス構想ってあんな壮大な絵をかいてるので、実は、そこから議論したかったんですけども。大阪の人間ばかり集まっての議論はないだろうって思って今回のような議論をしているんですが、次はそういう風な事をしたいんですよ。 大阪府さんは、デザインに対してすごい関心を持っていただいて参加してだいてる。この様な方が京都にも、神戸にも一人はいらっしゃるだろう、とそういう人を呼べないか、そしてこのメガロポリス構想みたいな話をしたいのです。 前回でしたか京都は京都の良さがある、大阪は大阪のアイデンティティがある、神戸は神戸のアイデンティティがある。奈良も確かにあるんですよね。そういう、それぞれのアイデンティティを立たせながらひとつの連携デザインの流を作れないかと。
工場 私、一番肝心な事をいいわすれてまして、クールジャパンって国全体の話で申し上げたんですけど、関西はクール&クリエイティブ関西。CC関西っていう形でクリエータをですね、地域産業につなげていくような活動や事業を私たちの方でやりますので、皆さんご協力をお願いします。 クラウドファウンディングっていうのが一段落したと思うので次は人材のところですね。大阪デザインプログラムを作っていって、講座をして、クリエイターさんが人を見つけるだけじゃなくて自ら事業を起こしてモノづくり産業を下からひっぱっていってっていう時代が来てもおかしくはないはずなんです。パートナーさんになっても、相手の会社さんの事が分かってない人間は、良いものはできませんから、そういうところの解る人材をつくっていく。今後、大阪デザインセンターさんと府でそういう取り組みをしたいなと思ってますので、またご支援ご協力をお願いいしたいなって思ってます。

中途半端になりがちなんですけどもこういう議論を続けていきたいと思います。次回折角こういう新しい流れですので、これをさらに盛り上げるような企画としながら、またご案内申し上げます。

Copyright(c)2013 Kansai Bunmei Club All Rights Reserved.