7-2.クリエイティブな市民

クリエイティブな市民づくり
工場  三年ほど前にソウルであった「デザインオリンピア」。あれは、まさしくデザインというテーマで市民が一体になって発信している。動員数が300万人です。皆がデザイナーになろう。デザイナーがいて市民がいてという考え方ではないですよね。全部がデザインなんだと言っています。行政と企業とデザイナーと市民が一体になってもりあがっていってソウル全体がデザインステージとなっています。 ところが我々大阪、関西はバラバラだ、やっている事が。私はデザインセンターを昨年からひきうけましたけれどその前に国際デザイン交流協会とか、メビックとか、産業デザインセンターにも関わってきましたが、同じ様な事をバラバラで行っている。これではソウルの様な流れにはならない。市民を味方につければ絶対に行政はオッケーです。市民に影響があるというのがわかれば行政は絶対お金も出す。私は、市民が遅れているのではなくデザイン界が遅れていると思います。 市民はすごい。すでに戦後の日本を脱してすごいレベルに来ている。その市民に対して、デザイナーは追いていってないよ。で、お互いに協力して一つの流れを作っていくべきだと思うのです。そういう市民運動を作っていかないといけないと言う事です。

市民レベルの違い
 今、韓国とうちのおもちゃでビジネスが動いてるんですけど、やっぱりコピーに対するモラルが低いんです。日本人はそんなに神経質にならなくてもコピーはしないんです。私はコピーは、文化への冒涜でもあり、無視でもあるし、尊厳を崩す事だと思うんですが、そういう点では、まだ日本は救いがあると思いますね。

Copyright(c)2013 Kansai Bunmei Club All Rights Reserved.